
Sustainable と ニット と。




attitude 私たちが生産現場で心掛けていること
1. 編み糸とテキスタイルの相性を掘り下げる
ニット、別の呼び名「メリヤス(莫大小)」は、服地そのものが伸びと縮みを兼ね備えていること意味します。
そのことから、ニットは複雑な曲線でできあがったカラダを柔らかく覆い、首・肩・腕・腰の動きに対して自在に曲げ伸びし、着心地のストレスを和らげ、優しい洋服として愛されてきました。
だからこそ、ニットウェアのデザインにおいて最も大切なことは、服地の骨組みになる「編み糸」を決めることです。羊毛や綿、麻糸などの天然繊維から合成化学繊維に至るまで、それぞれの編み糸の物理特性を掘り下げることは奥が深いです。
お客様へのテキスタイル提案に至るまで、番手の取り本数・適正ゲージ・編み方、度目と編み機の調整、縮絨加工の風合いなど、テストピースの最適解が見つかるまで試験編みを繰り返します。
横編みニットウェアは、カットソウや布帛製品に比べて、生産工程が遠回りです。
一本の編み糸を決めることからスタートして、袖や身頃のパターンと同じ成型のテキスタイルを編んで、それから洋服に縫製仕立てするまで、弊社の小さな工房では二週間以上が必要です。
製品サンプルのご提案まで、お時間をいただくことをご容赦ください。
2. ロングライフ・デザインを心がける
お客様との打ち合わせの最初の段階において、着こなしのスタイリング(インナー重ね着、上着やボトムとの相性など)やシルエット(ゆったりカジュアル、上質にフィットなど)についてお話をする機会が多くあります。
雑談から始まって、横道に外れながら、徐々に中身を積み上げます。 イメージが固まれば、テキスタイルの試作を始めて、パターンメイキングに落とし込みます。
サンプル制作の洋服が、お客様のイメージ通りだと伺うと、これはロングセラー商品になるかもと小躍りしたくなります。
長く愛用していただけるニットウェアになると確信できる瞬間を弊社スタッフ一同で感じています。
「着ごこち中心」
「見た目に欲張り過ぎないシンプル」
「長く付き合える丈夫な洋服」
私たちは、そんなロングライフ・デザインを仕事の中心に置いています。








3.地産地消の企業として洋服づくりを守り継ぐ
私たちは9人の服飾職人からなる小さなニット工場です。
テキスタイルデザイナー、パタンナー、編み立て、縮絨加工、裁断・縫製、リンキング縫製、手かがり、ボタン穴かがり、プレス仕上げ、製品検品など各工程における手仕事の領域は異なります。
そして、すべての職人スタッフがお互いの作業工程を確認しあうことを大切にしています。
サンプル制作や量産工程において、予期せぬ問題が生じることがあります。そんな時はいったん立ち止まって、現場で改善策を話し合います。お互いがフラットな関係でフランクに意見交換します。
さて、「日本製ニットウェアは価格が高い」、「海外生産で十分に満足」、「日本のニット産地はこれから必要ない」と大手アパレル・バイヤー様から幾度となく言われてきました。
反論はしません。何故なら、私たちが作るニットウェアが必要であるかどうかは、袖を通していただくお客様に決めていただくもだと信じているからです。
私たちスタッフのほぼ全てが、ここ大阪で両親がニットウェア生産を生業とし、親の世代から技術と経験を受け継いできました。
数え切れないほどの失敗もしてきました。お客さまに洋服の出来をお褒めいただいて、嬉しくて胸が熱くなり飛び跳ねたこともあります。すべての経験がスタッフ共有の財産です。
また、量産段階で問題が起きたとき、すぐさまにお客さまに駆けつけ、お顔を合わせて相談して改善を繰り返してきました。
お客様と生産者との顔が見える関係、すぐに駆けつける距離感。
地域で生産し、地域にお届けする「地産地消」の企業として、日々を修練するしだいであります。